NHK短歌 2011/12/25

電柱にくくりつけてある猫の写真迷子になって一週間と


佐伯裕子 選　「電柱」

FIGARO japon 2月号

12月20日発売の「FIGARO japon」58ページで
「ともだちは実はひとりだけなんです」が
紹介されています。

穂村弘さんの記事
「穂村弘が考える、大人の世界を覆す言葉。」
というタイトルです。

ぜひ、ご覧になってください。

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/12/18

真っ赤だよ母の顔が真っ赤だよ、真っ赤だなという余裕とちがう


穂村弘 選

小説すばる 1月号

12月17日発売の「小説すばる」で
加藤千恵×平岡あみ「青春を歌にするということ」
という記事が紹介されています。

ぜひ、ご覧になってください。

NHK短歌 2011/12/11

透けてみえる福袋なんてつまんない大人の考えについていけない


花山多佳子 選　「透く」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/12/11

鏡の前コスメいっぱい散らかして「捨てちゃうわよ」と母が映ってる


森田美位子(グラビアアイドル) 選　「鏡」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/12/04

クリスマスツリーを飾るそのことが義務になったらこどもはおわり


天野 慶 選

日経歌壇 12月

母が泣く跪いて母が泣くわたしは手首をつかまれている


穂村弘 選

背景や想いを一切記すことなく、ただ二人の姿が描写されている。
「わたしは手首をつかまれている」に心を掴まれた。

NHK短歌 2011/11/27

まだ先があるとおもい油断するいつもそうなんだ中間テスト


佐伯裕子 選　「間」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/11/27

こんなにも薄い布団で寝てるのか母の体温は何度なのか


森田成一(声優、俳優) 選　「布団」




抜け出したままのかたちのその布団お帰りなさいとわたしを待ってる


東直子 選　「布団」

自分の魂が帰る場所として布団が形を保っていてくれる。
外の世界での孤独感が、帰るべき場所の安心感との
対比から伝わる、味わい深い作品です。




赤ちゃんは頬さわられて手や足もくちゅっとさわられ最高のモテ期


だいたひかる（お笑い芸人） 選　「モテ期」

サンデー毎日 12月4日号

11月21日発売の「サンデー毎日」107ページで
「ともだちは実はひとりだけなんです」が
紹介されています。

梯久美子さんのコーナー「読書の部屋」で
「十七歳の詩人と百二歳の詩人」という
タイトルです。

ぜひ、ご覧になってください。

トランスポップギャラリー（京都）にて

京都の「トランスポップギャラリー」で
「宇野亜喜良 近作挿絵展」が開かれています。

お近くの方は、足を運んでみてください。

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/11/06

母は布団わたしはベッドときどきは交換したいが断られます


加藤治郎 選　「布団」




片思いされるよりはしたほうがしあわせなことを知っています


JYONGRI（女性シンガー・ソングライター） 選　「片思い」

女の子は「恋をするとキレイになる」とか、よく聞きますよね。
好きな人ができると、もちろん切ないこともあるけれど、
何気ない毎日が少しずつ輝いている事に気付いている短歌で
ステキでした。そんな「幸せ」な姿を見て、相手の人も
振り向いてくれるといいですよね。

日経歌壇 11月

目覚ましを無視できるほど疲れてるからだのどこにも耳がないんだ


穂村弘 選

上句の内容を「からだのどこにも耳がないんだ」まで
突き詰めたところがボイント。

NHK短歌 2011/10/23

ヘルニアで階段上れず特別に許可されましたエレベーターを


佐伯裕子 選　「階」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/10/23

勉強に夢中になってしまうとは誰も信じないけど真実だ


テツandトモ テツ（お笑い芸人） 選　「夢中」

トークセッション終了

「ともだちは実はひとりだけなんです」
平岡あみ×宇野亜喜良×穂村弘 トークセッション


無事、終了いたしました。
たくさんの方に、ご来場いただきました。
ありがとうございました。

もっと、"歌"との距離や、"歌"からの影響を
聞けたら良かったかもです。

宇野さんは、貫禄のリラックスムードでしたが、
もしかしたら穂村さんは緊張されていたのかも。
当の本人は、普段といっしょ、に見えました。

さて、次は、どんなかたちで、みなさんの
目に触れることになるのでしょうか?

普段といっしょなまま、待ちましょう。

出版記念に

本日、開催です。


「ともだちは実はひとりだけなんです」
平岡あみ×宇野亜喜良×穂村弘 トークセッション

2011年10月14日(金) 18：30～（開場 18:00）
ジュンク堂書店 新宿店8階カフェ


問合せ 03-5363-1300 (ジュンク堂書店 新宿店)

NHK短歌 2011/10/02

立秋にまだ咲かないひまわりはこのベランダがいやなのかなぁ


来嶋靖生 選　「秋」

日経歌壇 10月

とんかつを猛スピードで食べてみせすごいなぁと祖父に言わせる


穂村弘 選

不思議な愛情の交流。
作中の「わたし」が女の子であることが魅力を高めている。

「ami」に寄せてE

「ami」に寄せてD

NHK短歌 2011/09/25

毛筆を握るだけで緊張する流れるように書けというけど


佐伯裕子 選　「流」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/09/25

お弁当の隅にまごころみつけたらそれは怖くて食べられません


穂村弘 選　「まごころ」

「ami」に寄せてC

「ami」に寄せてB

「ami」に寄せてA

ジュンク堂書店 新宿店にて

次回は、こちらのトークセッションを!


「ともだちは実はひとりだけなんです」
平岡あみ×宇野亜喜良×穂村弘 トークセッション

2011年10月14日(金) 18：30～（開場 18:00）
ジュンク堂書店 新宿店8階カフェ


問合せ 03-5363-1300 (ジュンク堂書店 新宿店)

ビリケンギャラリーにて

現在、東京は青山の「ビリケンギャラリー」で
「ともだちは実はひとりだけなんです」の
出版記念として開催されている
「宇野亜喜良 近作挿絵展」を見てきました。

「星くず朗読会」ブログに、ある通り、本人そのものの
デッサンが1枚、数々のドローイングに混じって
ありました。もう、そのまんま、です。

会期は、来週の火曜日、13日までとなっています。
書店での発売までは、まだしばらくありますので
宇野さん、あみちゃん、2人のサイン入りの一冊を
フライングゲットしてください!

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/09/04

玄関に立てかけたままの杖がある高尾山では道連れだった


東直子 選　「山」

日経歌壇 9月

アルバムを探し出して懐かしむ涙だってほんもの流れる


穂村弘 選

「ほんもの」という意外な念押しに詩が宿った。
わざわざこう書かれるとまるで
贋物の「涙」が存在するようだ。

NHK短歌 2011/08/28

窓硝子、床を磨いて自慢する母は気付いてほしいみたい


佐伯裕子 選　「硝子」

日経歌壇 8月

ゴキブリをアイリスという名にかえて嫌いなものをかわいくしてみる


穂村弘 選

確かにあの名前、特に「ゴ」とか「ブ」とかの
濁点が嫌悪感に関係があるような気がしてくる。

NHK短歌 2011/07/24

幼稚園の卒園記念のマグカップ「光の子らしく歩きなさい」と


佐伯裕子 選　「園」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/07/17

太陽をおひさまと呼べばこの暑さ少しは遠慮してくれるのかな


天野慶 選　「太陽」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/07/10

雨上がり威勢よく出る太陽の自信たっぷりの顔がいいんだ


笹公人 選　「太陽」

日経歌壇 7月

養殖の魚ときくと目が特に偽物みたいにみえてくるんだ


穂村弘 選

「養殖」という言葉で変わる真理が面白い。
「目」が「偽物」という感覚はわかる。

NHK短歌 2011/06/26

カーテンを青に替えて海にするか緑に替えて森にするか


佐伯裕子 選　「青」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/06/19

帰宅してまず冷蔵庫を開けること冷たい麦茶飲むのがしきたり


加藤治郎 選　「しきたり」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/06/12

いま何時？何度きくかわからない時計みるより便利だからね


穂村弘 選　「時」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/06/05

まんが読む時間と勉強する時間ぜったい同じとはおもえない


だいたひかる（お笑い芸人） 選　「時」

日経歌壇 6月

職員室わたしの箱があるだろうあれもこれも取り上げられて


穂村弘 選

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/05/29

お財布に大切な手紙入れてあるへこんだ時に取り出して読む


「スピードワゴン」小沢一敬（お笑い芸人） 選　「へこむ」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/05/22

小さくて下手なわたしの書く文字も緑のペンなら葉っぱにみえる


穂村弘 選　「緑」

NHK短歌 2011/05/08

開けたまま去ろうとしてもほら閉めて扉を見張る母の声がする


花山多佳子 選　「扉」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/05/08

サインペンの緑で文字を書いている言葉が葉っぱのように散らばる


だいたひかる（お笑い芸人） 選　「緑」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/05/01

歩道橋の上から緑がつかめそうけやきは風をつれてこっちに


だいたひかる（お笑い芸人） 選　「緑」




副都心線には車窓の景色なく地下を走って学校に行く


東直子、ホリ（ものまねタレント） 選　「車窓」

日経歌壇 5月

母はダメ、夜はひとりにしておけないそういう理由で早く帰る


穂村弘 選




もうわたしを怖れることはないんだよ母よ反抗期終了しました


穂村弘 選

「反抗期終了しました」の自己申告が可笑しい。
どこまで真に受けていいものか、「母」も戸惑いそうだ。

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/04/24

売店で買ってもらったぬいぐるみのパンダがときどきベッドから落ちる


斉藤斎藤 選　「動物園」




井の頭動物園の花子とは仲良くなったつもりでいました


だいたひかる（お笑い芸人） 選　「動物園」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/04/03

飛び込んで行けと言われてともだちの輪のつなぎめを探しています


だいたひかる（お笑い芸人） 選　「輪」

日経歌壇 4月

雪雪雪さっきから窓を何回も開けてまおちゃんと雪を見ている


穂村弘 選




キャバ嬢にもいろんな配役あるらしく太ったひともオッケーなんだ

穂村弘 選

NHK短歌 2011/03/22

色彩のない部屋はさみしくてわたしはこんなに散らかしている


加藤治郎 選　「色彩」

壁は白。がらんとした部屋なのだろうか。。
何もないと色彩もないのだろう。
それでは寂しいから散らかしているという。
それもまた寂しいのかもしれない。

日経歌壇 3月

白い壁落ち着かなくて絵を描いてしまいたくなる今夜のうちに


穂村弘 選

NHK短歌 2011/03/06

上には上、下には下があるという真ん中のひとにとってのことだよ


今野寿美 選　「上」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/03/06

スカートが短いという先生に背が伸びましたと答えています


加藤治郎、だいたひかる（お笑い芸人） 選　「制服」

NHK短歌 2011/02/27

大掃除夏の花火が出てきたがどこにしまおう危険物だし


米川千嘉子 選　「火」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/02/13

わたしから告白したのは一年前自転車飛ばして帰って来たんだ


加藤治郎 選　「告白」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/02/06

お隣のお姉さんは二十代から三十代になったようです


石川美南 選　「隣」




まだお風呂入っていたのと家中を探しまわったらしき母が


石川美南 選　「風呂」

日経歌壇 2月

お酒なんて高校生で飲まなきゃさその迫力がわからないよ


穂村弘 選

「迫力」が面白い。
許されたことだけを繰り返す人生からは
「迫力」が失われるのか。

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/01/23

生まれてから母が日記をつけていた全部わたしのことなんだよね


だいたひかる（お笑い芸人） 選　「日記」




転校生とは言わないな留学生ポムは下北沢に住んでる


牧野由依（声優） 選　「転校生」

NHK短歌 2011/01/16

おなじ夢を続けて見たっていうことはよっぽどそのひと気になっている


加藤治郎 選　「夢」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/01/16

スケジュール帳が日記がわりです何があったかうれしかったか


石神秀幸（ラーメン評論家） 選　「日記」




記念日は毎月彼と会うんですもうすぐ一年大パーティーです


石神秀幸（ラーメン評論家） 選　「記念日」

NHK短歌 2011/01/09

青春の坂道なんてはずかしいつるつる滑って転ぶだけだよ


今野寿美 選　「坂」

NHKラジオ ケータイ短歌 2011/01/09

赤ちゃんのわたしにだって会えるんだ母がつけてた育児日記


「ザ・たっち」たくや（お笑い芸人） 選　「日記」




中身なんてもともと空っぽそれなのにひろげる練習続けています


加藤治郎　選　「大風呂敷」

日経歌壇 2011/01/08

全力で鹿と遊んだ奈良公園鹿せんべいにいくら使ったか


穂村弘 選

遊びの「全力」度をお金に換算する面白さ。